2011-09-24

旅のいろいろ。その3 〜Grasse〜



Morning, 7:46. I took the TGV again from Gare de Lyon, through Cannes, arrived Grasse five hours later. Grasse had evolved with improved technology of flavoring in tannage from the 16th century, nowadays known as the most famous town in the long history of perfume industry.

In fact, Grasse has produced most of the high brand perfume in the world even though it is a quite small town.
If you have visited there, you can notice a thin veil of scent wrapping the streets....it's flowing from countless perfumeries's perfumes, soaps, and essential oils.


朝、7:46。リヨン駅からTGVで南仏グラースに出発。約5時間
かけてフランス国土を縦断し、地中海岸のカンヌを経由して香水の街グラースへ入ります。
16世紀になめし革の香り付けから発展し、今では香水産業地として長い歴史を誇るグラース。世界のハイブランドの香水もほぼこの地で作られているだけあって、特に旧市街はあちこちに古い蒸留機がオブジェとして並び、大小様々なパフューマリーから漂う香りがふんわりと街全体を包んでいるかのよう。







It was my first chance of creating own perfume  ​​at the perfumery  Galimard "Studio des Fragrances". trees and grass aroma variety, animal scents, the scent of countless flowers - in particular lilac, jonquil, peony, these scents with solemn sensuality evoked my imagination...what a wonderful experience !!

今回はジュエリーのインスピレションを得られればと、老舗ガリマー社で調香体験をさせてもらいました。ずらりと並べられたエッセンスのボトルが圧巻です(*o*)





     



調香は、最初に香るトップノート〜ミドルノート〜最後に肌に残る
ラストノート、と三段階に変化する香りのプログラムを、一番最後のベースから組み立てて行きます。なので、自分の中で描いていたストーリーを映画の逆回しのように思い浮かべながら調香スタート。

プロの調香師が使うエッセンスのように一滴ずつ加えて確認して...というデリケートな作業を想像していたのですが、ここにあるエッセンスは初心者にも扱いやすいよう、アルコールで薄めてありました。なので調香師のマダムに相談しながら、ビーカーとメスシリンダーを使ってどんどん足して、攪拌して、香りをチェックして....とさながら科学の実験。

ベースに木々の香りとビーンズ、ミドルには5種類の花と薬草を加えて一段階ごとに香りを確認すると、穏やかながら甘く漂う不思議なニュアンス。マダムはとてもフランス的でエレガント、と言って下さいましたが、日本では少し重たく感じるかも...と、トップノートには野生のハーブや柑橘類を加えて少しだけ爽やかさを出してみたのですが....さてどんな仕上がりになったでしょう。2週間ほど寝かせて、それぞれのエキスがなじんでから香りを確認したいと思います*



ガリマー社を出て、次はゴードンへ。先日の撮影で知り合ったクルーの一人が南仏の出身で、ぜひ行った方が良いと勧められた"鷹の巣村" 、まさに崖っぷちに建てられた要塞です....(>_<)








ここにも香水の抽出機。グラースもそうでしたが、石鹸や香り袋は今もお土産品として色々なお店で見かけます。フランス国内からバスツアーで来る観光客の一団に混じっておみやげもの街を通り抜け、城壁ぎりぎりまで近づいて作品撮影。ジュエリーが落ちないよう、ドキドキしながらも無事撮り終えた写真達は、また個展等でお目見えする予定です。
ブログ右側の「タビノキロク」にも、そのうち登場いたしますので、ぜひチェックしてみて下さいませ*





おまけスナップ。ホテルのアメニティもガリマー。水彩タッチのイラストが可愛らしい♫




おまけその2。グラースの旧市街、オー・エール広場に面した骨董屋のご主人、日本語がとても流暢だと思ったら昔名古屋でサッカー選手をしていたフランク・デリュックス氏でした。アンティークのランプや食器、細工物が充実していて、骨董好きにはたまらないお店です♫



その3。帰国の日、パリまでの乗り換え列車を待つ間に、一瞬ですがカンヌ。


やや曇り気味のお天気でしたが、海岸まで行ってみました。南国の植物やクルーザーなど、やはりちょっと別世界 (*w*)